「任意整理」に関するお役立ち情報
任意整理に関する詐欺に注意
1 任意整理に関する詐欺的なケースについて
任意整理を依頼する専門家を選ぶ際の重要なポイントは、任意整理を含む債務整理に強い弁護士または司法書士を探すことです。
任意整理の依頼先を探す際に注意するべきことは、いくつもあります。
特に気を付けるべきこととして、詐欺を行っている事業者や、詐欺的な事件処理をしている事務所が存在する可能性があるという点が挙げられます。
主なケースとしては、次のものがあります。
①違法に任意整理を扱っている事業者
②委任後に長期間任意整理が行われない事務所
③契約の際に説明されていない料金が発生する事務所
以下、それぞれについて詳しく説明します。
2 違法に任意整理を扱っている事業者
任意整理は法律関係に関する交渉や調整が含まれる業務ですので、弁護士または認定司法書士(扱うことができる債務額に制限があります)でないと扱うことはできません。
これら以外の事業者が任意整理を扱うことは、違法行為となります。
また、債務の返済が困難になっている債務者の方を集め、弁護士事務所に任意整理の顧客を紹介するという違法行為を行っている事業者や、名義は弁護士事務所であっても、実際には無資格者が事件処理をしている事業者もいるといわれています。
任意整理の相談をする際には、弁護士が直接債務者の方と面談をして事情をヒアリングしているかという点に着目することで、違法な事業者に依頼してしまうことを防止できます。
3 委任後に長期間任意整理が行われない事務所
任意整理を依頼し、着手金も支払ったものの、その後長期間事件処理が開始されないケースもあります。
厳密には詐欺とまではいえないこともありますが、債務に関する問題が一向に解決しないのであれば、債務者の方の不利益は大きなものとなります。
4 契約の際に説明されていない料金が発生する事務所
任意整理にかかる弁護士費用は、一般的には1社あたり数万円程度です。
費用の主な内訳としては、着手金、成功報酬金(減額報酬金)、実費が挙げられます。
委任をする際の費用の説明が曖昧であり、後に不明瞭な名目の費用等が請求されることや、そもそも委任契約書を作成しないというケースも稀にあります。
委任契約をする際には、何に対していくらの費用が発生するかについて、委任契約書に明記されていることを確認しましょう。